紙おむつの中は高温多湿で細菌や真菌が増殖しやすく、感染症にかかりやすい環境です。ここでは、細菌や真菌が原因で引き起こされる感染症についての解説と、感染症を防ぐためのワンポイントアドバイスをご紹介します。
尿道から膀胱そして腎臓までの部位で起こった尿を通じての感染症を指します。女性の方は尿道から膀胱までの距離が近いため多いとされています。
しかし60歳以上になると男女差は縮まります。
尿路感染症を引き起こす主な細菌は便の中にいる大腸菌です。
種類 | 症状 |
---|---|
腎盂腎炎 | 悪寒 高熱 震え 腰痛 混濁尿 |
膀胱炎 | 頻尿 残尿感 排尿時の痛み 血尿 |
尿道炎 | 排尿時の痛み 尿道のかゆみ 尿道からの膿 |
前立腺炎 | 悪寒 高熱 震え 会陰部痛 混濁尿 |
高齢者の場合、症状がはっきりしない場合もあります。
真菌の胞子は空気中や土壌に生息することが多いため、真菌感染症は通常肺や皮膚から始まります。
薬や病気による免疫機能の低下が無い限り、通常真菌感染症が重症化することはまれです。
免疫機能を抑制する 薬の使用 |
抗がん剤(化学療法)・コルチコステロイド薬・臓器移植の拒絶反応を抑える薬 |
---|---|
病気 | HIV・やけど(広範囲におよぶもの)・糖尿病・リンパ腫・腎不全・白血病・肺気腫などの肺の病気 |
カンジタは健常人のおもに口腔、消化管、膣の粘膜に常に生息しているカビの一種です。通常は人体に害を及ぼしません。しかしある条件下ではカンジタが粘膜や皮膚の湿った部分に過剰に増殖します。感染しやすい部位は、口の粘膜、鼠径部、わきの下、女性の乳房の下、腹のたるみなどです。
感染しやすくする条件
カンジタ症の症状
感染した部位によりさまざまですが、皮膚に感染した場合は鮮やかな赤い発疹がみられます。皮膚が軟化して損傷する事もあります。小さい膿疱が皮疹のまわりにできることもあります。皮疹は強い痒みやヒリヒリする痛みを伴います。肛門周囲にできるカンジタ症の皮疹は、白あるいは赤い色をした赤剥けの状態になり、痒みも伴います。
ノロウイルス、腸管出血性大腸菌、MRSAなどの患者の便にはウイルスや菌が混入しており、感染する危険性があります。MRSAにおいては尿も注意が必要です。
感染拡大を防ぐためには、標準予防策(スタンダード・プリコーション)※1を徹底することが重要だと考えられています。
※1標準予防策(スタンダード・プリコーション)
「患者さんの血液,体液,分泌物,嘔吐物、排泄物,創傷皮膚,粘膜などは、
感染する危険性があるものとして取り扱わなければならない。」とする心構えを指します。
厚生労働省
「高齢者介護施設における感染対策マニュアル」より
「超強力消臭シート」と「弱酸性抗菌TOPシート」の効果で、
肌トラブルの原因となる紙おむつ内の細菌の増殖を強力に抑制!
※弱酸性抗菌TOPシートの表面(パワー消臭パッドプレミアムのみ)および超強力消臭シートの表面での細菌の増殖を抑制します。すべての細菌の増殖を抑制するわけではありません。
レギュラー
スーパー
【パンツタイプ】
アクティ におわないのは良いパンツ
S
M
L
【テープ止めタイプ】
アクティ テープ止めすっきりタイプ
【尿とりパッド】
アクティ パワー消臭パッド
ドライタイプの清拭タオルなので、お肌に水分が残りにくく、肌トラブルの予防におすすめ!
やさしい肌ざわり
【やわらかタイプ】
アクティ楽ケアシリーズ
クリーンドライタオル
軟便、水様便にも対応
【しっかりタイプ】
アクティ楽ケアシリーズ
クリーンドライタオル
介護が必要な方は、免疫力も低下して感染症のリスクが高い傾向にあります。
介護をする方が、正しい知識と技術を持って対応するだけで防げる感染症もたくさんあります。
適正な製品を使用する事で、感染症リスクを減らすことが、十分出来るものと考えています。
日本製紙クレシアは、オムツ交換をはじめ、その方に合ったあて方や製品の選択、
介護職員様のスキルアップのお手伝いをさせていただいております。
監修医師
福生 吉裕(ふくお よしひろ)先生
医学博士/(一社)日本未病総合研究所 代表理事
(一財)博慈会記念総合病院 老人病研究所 所長
1972年 日本医科大学卒業。
日本未病学会 認定未病医、内科学会認定医、動脈硬化学会功労会員
日本老年病学会指導医・評議員、日本未病学会 前理事長。
現在は、もの忘れ外来も担当し、主に「未病と抗老化」を研究している。